長者町、田浦、南矢名…8交番廃止へ 神奈川県警、2021年度末の統合再編第2弾

神奈川県警本部

 神奈川県警は25日、2021年度末で県内の8交番を廃止すると発表した。県警が20年度からの10年間で進めている交番の統合再編計画の一環。近年の事案の取扱件数や施設の築年数などを勘案して選定した。

 対象交番は▽並木(金沢署)▽長者町(伊勢佐木署)▽新子安(神奈川署)▽関の下(港南署)▽幸町(幸署)▽田浦町(田浦署)▽岡田(茅ケ崎署)▽南矢名(秦野署)-の8カ所。

 県警は廃止に伴い、交番機能を備えたワゴンタイプの車両「アクティブ交番」を各署に配備し、治安水準の維持に努めるとしている。県の21年度一般会計当初予算案に車両8台の購入費など約2900万円を計上した。

 県警地域総務課は「アクティブ交番を活用し、利便性が低下しないようにする。交番の廃止については丁寧な説明を通じて、住民の不安の払しょくに努めたい」としている。

 交番の統合再編は、勤務員が不在の「空き交番」の解消と、各交番の対処能力の向上が目的。29年度までに交番数を現在の471から400程度にする計画。第1弾として今年3月末に12交番が廃止される。

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