長崎県内コロナ感染ステージ「1」へ 76日ぶり

長崎県内の感染者数の推移 ※日付は感染発表日

 中村法道知事は26日の臨時記者会見で、新型コロナウイルス感染者が散発状態にとどまっているとし、感染状況を5段階で示すステージについて、27日から長崎県内全域で最低の「1」に引き下げると発表した。昨年12月14日に「2」(注意報)に引き上げて以来76日ぶり。
 その上で知事は国の緊急事態宣言地域、外出自粛や営業時間短縮を要請している地域との不要不急の往来を引き続き自粛するよう要請。今後、歓送迎会などの時期を迎えるが、10人以上、長時間(目安2時間超)の会食は控えるよう求めた。
 県は感染者が急増した年明けに県内全域のステージをいったん「4」(特別警戒警報)に引き上げ。今月22日から専用病床占有率が比較的高い水準にあった佐世保市を「3」(警戒警報)、その他の地域は「2」に引き下げていた。

長崎県内のステージ判断指標の状況(26日公表時点)

 県全体では直近8日連続で、ステージ判断の指標となる新規感染者、最大確保病床占有率、療養者が「1」の状況。佐世保市でも小規模なクラスター(感染者集団)が発生したが、2日連続で指標が「1」の状況まで改善した。
 知事は「県民や各事業者の(感染防止の)協力に感謝し、医療、福祉関係者の努力に敬意を表したい」と述べた。県民による県内宿泊施設利用で1泊5千円を割り引くキャンペーンの開始時期については「もう少し感染状況の推移を見極め、来週にも取り扱いを検討し、発表したい」とした。
 26日は県内の感染者の公表はなく、2日連続でゼロだった。県は3月1日から県本土地区の専用病床確保のフェーズを最高の「4」から「3」に引き下げ、335床から188床に減少する。


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