【大相撲】芝田山広報部長「勝手に出されると困る」 フェイスブックで3月場所〝休場発表〟の尾上部屋に苦言

日本相撲協会・芝田山広報部長

日本相撲協会の芝田山広報部長(58=元横綱大乃国)が12日、電話取材に応じ、尾上部屋がフェイスブックで「休場」と公表したことに苦言を呈した。

協会は11日に同部屋付きの音羽山親方(36=元幕内天鎧鵬)と山響部屋付きの小野川親方(38=元幕内北太樹)が新型コロナのPCR検査で陽性が確認されたことを発表。これを受けて尾上部屋は同日、フェイスブック上に「相撲協会の決定を受け今場所は休場となりました」などとつづった。

だが、芝田山広報部長は「部屋に住んでいない裏方さんは休場にはならない」と指摘。続けて「力士の休場は仕方ないとして、まだどこでどう変わるか分からないからSNSで勝手に出されると困る」と語った。

また、この日は大相撲3月場所(14日初日、東京・両国国技館)取組編成会議が開かれ、初日と2日目の取組が決まったが、発表は13日に延期となった。

通常は初日2日前の発表だが、PCR検査の結果待ちが理由で、芝田山広報部長は「再検査を予定している親方が万が一、陽性となった場合、濃厚触者を特定する必要に迫られる。今日発表してしまうと、どんでん返しを食らってしまう」と説明した。

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