広島・森下“火曜日の男”内定のウラで…「水曜どうしよう問題」急浮上 

ダッシュする広島・森下(左)と中村祐

3年ぶりのV奪回を目指す広島で“水曜どうしよう問題”が浮上している。

26日の中日戦で大瀬良大地(29)が開幕投手を務めることが決まっているのに続き、次カードの30日の阪神戦(いずれもマツダ)には森下暢仁投手(23)が先発することが12日までに濃厚となった。“火曜日の男”となる昨季の新人王は「そこで長いイニングを投げられれば後ろの人を楽にもできる。勝てればチームもいい流れに乗っていける。結果を残せるようにしたい」と腕をぶす。

2年目の今季も安定感抜群の森下を6連戦の初戦に置くことで、救援陣の起用も極力抑えようという作戦だが、気掛かりなのは“アフター森下”だ。昨季、森下がカード初戦もしくは2戦目に登板した場合の翌日の勝敗は5勝7敗と黒星先行。右ヒジ痛で本調子ではなかった大瀬良が2勝3敗と苦戦を強いられた。

そんな状況をチーム関係者は「いいときの森下の真っすぐは150キロ超で変化球もキレキレ。次の日に似たタイプの右投手が登板して少しでも調子が悪かったら、相手打者にとって打ち頃になりかねない」と分析する。

左投手なら相手打線の目先を変えることもできるが、現在先発枠を争う面々は右投手ばかり。昨季中盤から森下の翌日を任され、3勝3敗と健闘した中村祐太投手(25)は変化が独特なスライダーを武器にする森下とは別タイプだった。

佐々岡監督は左腕の床田寛樹(26)の一軍昇格を決めるなどあらゆる可能性を探っているが、果たしてお眼鏡にかなう投手は出てくるのか…。

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