リアルな金魚 じっくり鑑賞 深堀隆介展にぎわい

生きているようなリアルな金魚作品に見入る来場者=長崎市、県美術館

 みずみずしいリアルな金魚を描く現代美術家、深堀隆介さん(48)=神奈川県=の作品展「深堀隆介展『金魚鉢、地球鉢』」(長崎新聞社、県美術館主催、西日本シティ銀行・長崎銀行特別協賛)が12日、長崎市出島町の県美術館県民ギャラリーで開幕し、初日から多くの人でにぎわった。
 酒升や机の引き出しなど自由な空間に金魚を立体的に描いた作品約300点を展示。独自の手法である透明樹脂とアクリル絵の具を何層も重ねて手描きした生きているような金魚の絵を、来場者は顔を近づけてじっくりと鑑賞していた。
 同市大手1丁目のマナー講師、山口美智子さん(66)は「金魚の光沢や膨らみが写実的に表現され、命と向き合っている深堀さんの人間としての優しさや愛情を感じた。来て良かった」と笑顔で話した。
 同展は4月18日まで(3月22日、4月12日休館)。

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