【3月場所】尾車事業部長 濃厚接触で力士28人休場も全員陰性に「感心」

日本相撲協会・尾車事業部長

大相撲3月場所(東京・両国国技館)の初日を翌日に控えた13日、日本相撲協会の尾車事業部長(63=元大関琴風)が電話取材に応じた。

本場所に向けたPCR検査では、山響部屋付きの小野川親方(38=元幕内北太樹)と尾上部屋付きの音羽山親方(36=元幕内天鎧鵬)の陽性が確認されたが、力士は全員陰性。

山響部屋と尾上部屋の力士計28人は全休となったが「(力士は)うちの若い衆もそうだが、行動を制限して精いっぱいやれることをやっているので、真面目にやってくれているなと。感心した」と評価した。

昨年春場所は無観客で開催するなど新型コロナ感染対策を徹底してから1年が経過。我慢の日々が続いているが、尾車部長は「師匠の言うことを聞く。上司と部下ではない師匠と弟子という相撲界独特の間柄が今回は生きているんじゃないか」と分析する。

初場所に続いて緊急事態宣言期間中の開催に「いつもの場所よりも一層、お客さんの感染がないように注意して運営していきたい」としつつ、協会内で感染者が確認された場合でも「濃厚接触者は休むことになると思うが、場所自体を中止することはない」と話した。

今場所は横綱白鵬(36=宮城野)が4場所ぶりに出場する。尾車部長は「取組に層の厚さを感じる。今場所は3大関と白鵬で優勝争いになるだろう」と期待を寄せた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社