【フィギュア】紀平梨花がスイスから近況報告 孤独練習からチームと合流「すごい感動しました!」

スイスでリモート取材に応じた紀平

フィギュアスケートの世界選手権(24日開幕、スウェーデン・ストックホルム)に出場する日本女子エースの紀平梨花(18=トヨタ自動車)が17日、練習中のスイスからリモート取材に応じ、近況の様子と決戦への意気込みを語った。

米コロラドから今月5日にスイス入り。徹底した新型コロナウイルス対策を施しながら、トレーニングと氷上練習に励む毎日だ。この日、午前練習を終えた紀平は晴れやかな表情。大舞台を前に余裕すら漂うが「落ち着いているふうに見えると思うんですけど、焦ったりすることもありますし、世界選手権なのでミスできない気持ちもある。そんなに楽しんでやっているわけではないんですけど」と笑顔で語った。

米コロラドでの高地トレーニング中はマスクをつけて練習。「息がしんどかった」と言いつつも「体力がついた感じ。心肺トレーニングにはなった」とプラスに転換。リンクを貸し切って一人で滑ったこともあったが「一人の練習で良かったのはいつでも曲かけできること。自分のタイミングで追い込めたのは良かった」とメリットを口にした。とはいえ、チームの仲間と合流した時はテンションもマックス。「環境が一人と違って、すごい感動しました。わぁ、人がいるって(笑い)。一緒に練習する方がすごいモチベーションになるし、自分がちょっと気持ちが疲れてきても、たくさんの選手が練習していると自然と体が同じリズムになって動ける。人がいるといないでは違うなって思いました」

コロナ感染対策も抜かりない。PCR検査は「何回、受けたか分からないくらい。初めはドキドキしたけど、今はだいぶ慣れました」と笑顔。世界選手権へ向けては「本当に気をつけないと、いろんな国の人が来るのでそこはドキドキします」と気が抜けない戦いになりそうだ。

本番では4回転ジャンプと表彰台に期待がかかる。いつも通り「ショート、フリーを完璧に揃える」と目標を掲げつつ「どうやったらミスが出ないかを考え、集中してやりたいです。上を目指して強い気持ちで挑みたいと思っています」と決意を口にした。

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