コロナ禍乗り越え、笑顔の巣立ち 横浜市立小で卒業式

卒業証書を手に、笑顔を見せた卒業生=19日、横浜市鶴見区の市立岸谷小学校

 横浜市内の小学校は19日、卒業式のピークを迎えた。創立80周年を迎えた市立岸谷小学校(同市鶴見区、397人)では6年生62人がこの日、思い出いっぱいの学びやを巣立った。

 同校では、新型コロナウイルス対策のため出席者を制限するなど、例年に比べて規模を縮小。卒業生は矢﨑真理校長から卒業証書を受け取る際、マスクを外して静かに登壇した。

 自らの夢や目標を語る場面では、飛まつの拡散を防ぐため事前収録のビデオを上映。校長は式辞でコロナ禍での学校生活を振り返り「希望を持って、幸せになることを目指し、優しく大きく成長して」と話した。

 式典を終え、岡本亜莉紗さん(12)は「本当ならばビデオでなく、壇上で自分の言葉で語ってから歩き出したかった」と残念がった。熊倉花海さん(12)は「コロナで大変なときに一緒に過ごした仲間一人一人を大切にしたい」と語り、岡本さんとほほえんだ。

 市教育委員会によると、この日は市立小と義務教育学校前期課程341校のうち245校が卒業式を行った。

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