長崎県佐世保市を中心とする広域都市圏の経済活性化を目的とした「第2回西九州させぼ広域都市圏ビジネスプランコンテスト(START UP 99)」の最終審査会が13日、同市平瀬町の市民文化ホールで開かれた。大賞には、観光地などで無料で傘をシェアできるサービスを発表した佐世保工業高等専門学校(佐世保高専)の電気電子工学科1年生チーム「Den-Den」が選ばれた。
佐世保商工会議所などでつくる実行委主催。社会人や学生ら23チームが応募し、書類審査を通過した10チームが最終審査会に進んだ。
Den-Denは、山下立仁(りひと)さん(16)、中村靖太郎さん(16)、片山結太さん(16)の3人チーム。市街地や観光地に「傘ステーション」を設置し、傘を持ち運ばずに雨の日の観光や買い物を楽しめるサービスの開発を進めている。
傘には衛星利用測位システム(GPS)と近距離無線通信「ブルートゥース」を搭載。位置を確認し、置き忘れや盗難を防ぐ。傘の使用は無料だが、観光客の行動パターンをデータ化し、その情報を観光業界などに販売する。さらに、傘に広告を掲載したり、傘を持っている時だけ使える飲食店などのクーポンを発行したりすることで収入を得る。
今後2年間で装置やアプリを開発し、早ければ2023年9月に運用を始めるという。山下さんは「評価していただき、うれしい。サポートしてくれた先生や先輩に感謝している。事業の成功に向けて頑張っていきたい」と意気込みを語った。
佐世保高専1年チーム大賞 傘の無料シェアサービス させぼ広域都市圏ビジネスプランコンテスト
- Published
- 2021/03/19 23:33 (JST)
- Updated
- 2021/03/20 12:32 (JST)
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