諫早市長選告示 現職に2新人挑む 28日「トリプル選」

 任期満了に伴う諫早市長選、市議選(定数26)が21日告示された。市長選には新人で前県議の大久保潔重(ゆきしげ)氏(55)、新人で元国土交通省職員の山村健志(つよし)氏(47)、現職の宮本明雄氏(72)=自民推薦=の無所属3人が立候補を届け出た。市議選には32人(現職21、新人11)が立候補。19日に告示された県議補選諫早市区(被選挙数2)と同じ28日に投開票される「トリプル選」の第2、3弾。

 市長選は4期目を目指す宮本候補に、元参院議員の大久保候補と行政経験のある山村候補が挑む三つどもえの構図。新型コロナウイルス対策や人口減少対策、防災などをテーマに7日間の論戦をスタートさせた。
 宮本候補は「50年に1度の変革期」にあたる市政の継続と3期12年の実績を強調。新型コロナで疲弊した地域経済の再生と市民生活を守り抜く決意を示した。
 山村候補は、防災や都市計画に携わった24年間の国交省での勤務経験を基に、「市民の命を守るまちづくり」と「10年後の人口1万人増」の目標を掲げた。
 大久保候補は参院議員や県議の政治経験を生かし、交流人口増加や産業振興による市の総生産と市民所得の向上、子育て支援や高齢者福祉の充実を訴えている。
 市議選は今回から定数4減の26議席を32人で争う。政党別では自民6、公明3、共産2、立憲民主と国民民主各1、無所属19。
 投票は28日午前7時~午後6時、76カ所で行われ、即日開票される。期日前投票(県議補選を含む)は22~27日午前8時半~午後8時、市役所、多良見、森山、高来、小長井各支所、飯盛ふれあい会館で行われる。
 選挙人登録者数(有権者数)は11万2764人(男5万2585、女6万179)=20日現在、市選管調べ=。


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