タイガースの開幕投手は左腕・ボイド 大不振から復活なるか

日本時間3月23日、タイガースのA・J・ヒンチ監督はマシュー・ボイドが今季の開幕投手を務めることを発表した。2年連続2度目の開幕投手となるボイドは日本時間4月2日に本拠地コメリカ・パークで行われるインディアンスとの開幕戦に先発する。昨季は防御率6点台後半という大不振に陥ったボイドだが、ヒンチは「彼は常に学び続けようとしている。常により良い選手になろうとしているんだ。彼はリーダーであり、みんなが頼りにする男だ」とエース左腕への信頼を口にした。

現在30歳のボイドは昨季12試合に先発して60.1イニングを投げ、3年連続の規定投球回到達を果たしたが、両リーグ最多タイの15本塁打を浴び、3勝7敗、防御率6.71と大乱調。2019年には9勝12敗、防御率4.56ながら238奪三振、奪三振率11.56をマークし、トレード市場で先発投手の補強を目指すチームから関心を集めたものの、昨季はその部門でも60奪三振、奪三振率8.95と数字を落とし、トレードの噂は聞かれなくなった。

屈辱のシーズンからの復活を目指す今季は、ここまでオープン戦4試合に先発して13イニングを投げ、防御率2.08、13奪三振、被打率.217と安定したピッチングを披露。野球に取り組む姿勢、チームへの影響力、そしてオープン戦のパフォーマンスを総合的に評価し、ヒンチは開幕投手をボイドに任せることを決めたようだ。

ボイドは「開幕投手は名誉なことだ。軽々しく受け取れるものではない」とコメント。「コメリカ・パークにファンが戻ってくる最初の試合に登板できるのは、とてもエキサイティングなことだ。コメリカ・パークでの開幕戦はとても特別で、州の祝日のようなもの。観客席にファンが戻ってくるのはとてもエキサイティングだし、僕たちも楽しみにしているんだ」と開幕戦への想いを語った。昨季の大不振を脱し、開幕投手に相応しいピッチングを見せることができるか注目したい。

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