朝採れの三浦野菜、横浜まで快特電車でお届け 京急が実証実験

野菜を入れたコンテナボックスを電車内に積み込む京急電鉄の社員=三崎口駅

 新鮮な三浦産の野菜を京急電鉄の電車で運ぶ実証実験が23日、行われた。三崎口駅から上大岡駅まで輸送し、駅の特設会場で販売。新鮮さを求める通行人らの人気を呼び、朝取れたばかりの春キャベツなどは1時間ほどで完売した。

 輸送したのは三浦市初声町和田の河田成夫さん(62)が収穫した春キャベツやブロッコリーなど7種類の171品。河田さんが三崎口駅まで車で運び、コンテナボックス15個に入れて高砂行きの快特電車に載せた。

 河田さんは通常、これらの野菜を自分で運転して横須賀市内の京急ストアに納品している。往復に2時間かかるが、「電車で運んでもらえると運転の手間が省ける」と新しい試みを歓迎する。

 京急電鉄にとっても、三浦野菜は沿線の貴重な資源。新型コロナウイルスの影響で人やモノの流れが変化する中、PRとともに新たな可能性を探るため実証実験をすることになった。

 26日も午前11時すぎから、輸送した三浦野菜を上大岡駅の1階改札口前特設会場で販売する予定。

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