「駅弁愛好家」を停職6カ月 横浜市交通局の課長補佐、兼業禁止に違反

横浜市庁舎

 横浜市交通局は25日、カルチャーセンターで講師を務め、兼業禁止の地方公務員法に違反した建設改良課の課長補佐の男性(47)を停職6カ月とするなど、職員8人を懲戒処分にしたと発表した。

 課長補佐は、鉄道に乗り駅弁を食べ歩く「駅弁愛好家」として活動しており、2001年からウェブサイト「駅弁資料館」を開設してテレビやラジオに出演。

 市によると、2015年から昨年11月までの間、複数のカルチャーセンターで鉄道関連の講師を109回務めるなどして計約450万円の収入を得ていた。

 市の調査に対し、「休暇を利用しており、営利に当たらないと思っていた。カルチャーセンターには公務員と伝えていなかった」などと説明しているという。

 減給処分となったのは、バス運転手の男性(58)。終点での車内点検を怠った上、車庫へ回送している途中で乗客に気付いたが営業所に連絡せず、バス停以外の場所で降ろしたという。

 戒告処分となったのは、37~58歳の職員6人。地下鉄運手士の男性(37)は停車駅を約25メートルオーバーランした際、報告せずに停止位置を修正した。バス運転手の男性(50)は終点で車内点検を怠り、乗客に気付かないまま営業所に回送。別のバス運転手の男性(50)は、乗務前の検査で基準値超のアルコールが検出された。

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