3連覇へのカギは〝2段ロケット〟――。26日のプロ野球開幕を控え、巨人は25日に東京ドームで全体練習を行った。
いよいよ長丁場のシーズンが始まる。今季は延長戦なしの9回打ち切りとなるだけでなく、公式戦143試合が復活。原辰徳監督(62)はどのように手綱をさばいていくつもりなのか。一つのポイントに挙げたのが、開催予定の東京五輪によって発生する7月19日から8月12日までの中断期間の活用法だ。
最終調整を見届けた指揮官は「(選手たちの)力がそうやって2段階とか1段階とかに耐えられれば、それはそれでいいと思うんですけど。まあ、少し期間が空いているという点においては、そこ(前半戦)の間、突っ走るという考え方は間違ってないかもしれませんね」と構想の一端を明かした。
前半戦は7月14日のヤクルト戦(東京ドーム)までの89試合。開幕からムチを入れまくって全力で走っても、約1か月間の中断期間を利用してメンテナンスや再調整、充電する時間に充てることが可能となる。そして、後半戦がスタートする8月13日の中日戦(東京ドーム)から、再びロケットスタートを切ってラストスパートをかける。特殊な日程をいかに操るかが、シーズンの行方を大きく左右することになりそうだ。
「受けて立つ気はサラサラないですね。昨年はセントラルリーグで勝つことができた。しかし、そんなものは過去の話。横一線でまたスタートが始まる。挑戦し、戦いを挑む」(原監督)。さあ、開幕だ。