大相撲春場所12日目(25日、東京・両国国技館)、小結高安(31=田子ノ浦)は幕内北勝富士(28=八角)を破って10勝目(2敗)。優勝争いトップを守った。
高安は立ち合いから北勝富士の当たりを止めると、のど輪をはねのけ、相手の体勢を崩して押し出した。取組後は「立ち合いがとてもよかった。しっかり厳しく攻めたかったので、考えていきました」と振り返った。
前日は大関正代(29=時津風)戦で黒星を喫したが「しっかり反省して今日に生かすことができました」と話すように、敗戦を引きずることはなかった。
一方、三役での2桁白星は2019年春場所以来。高安は「まだ終わりじゃないので気を引き締めていきたい」と話す。
賜杯レースはトップを守ったまま最終コーナーに入ろうとしている。元大関は「いい緊張感で連日取組ができていますので、明日の一番に集中して全力でいきたい」ときっぱり。平常心で初優勝を狙う。