【センバツ】明豊が小園撃破で8強進出 決勝打の2年生竹下「スタメン外れた悔しさを1打席に込めた」

ベスト8入りを決め、スタンドに手を振る明豊ナイン

明豊(大分)が小園健太投手(3年)を撃破してベスト8に進出した。第7日第3試合で大会屈指の好投手、小園擁する市和歌山(和歌山)と対戦。1―1で迎えた7回の二死三塁、2番手として5回からマウンドに上がった小園から代打・竹下聖人内野手(2年)がスライダーを左前に弾き返した。

殊勲打の竹下は「スタメンを外れた悔しい気持ちを1打席に込めた。変化球もストレートも全部速くて伸びもキレもトップレベル。一番すごかったけど、絶対に打ってやろうという気持ちが勝った」。冬場から動画で小園を研究。外の決め玉が多いことを頭に入れ、バットを短く持って振り抜いた結果だった。

川崎絢平監督(39)も「右打者は外のボールに目を置いておく作戦でしたが、何とかしたいという気持ち、執念で技術じゃなかったと思う。竹下はベンチで1人の下級生で元気もある。出れない先輩の分、責任感もある。打ってくれると思った」とほめた。

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