若者中心に「サウナブーム」 デジタルアートとの融合イベントも

いま若者を中心にサウナがブームになっています。完全個室のサウナやデジタルアートと掛け合わせたイベントも開催されています。

8月末まで開催されている「アートとサウナ六本木」と名付けられたデジタルアート展は、幻想的な光と音のアートを体感しながらサウナを楽しめてしまうという今までにないイベントです。新型コロナ感染防止のために完全予約制で、料金は1回当たり平日は4800円、土日祝日は5800円です。

若者を中心にサウナ人気が広がっていることを受け、昔ながらの銭湯でも新たなサウナの導入を始めています。創業50年以上を誇る東京・品川区小山にある「東京浴場」では、利用客からの要望が多かった個室サウナを設置したところ、瞬く間に予約でいっぱいとなりました。個室サウナの広さは電話ボックスとほぼ同じ大きさで室内温度も90℃あり「おひとり用サウナ」として十分な機能が備わっています。東京浴場の山本志郎さんは「1週間前から予約を受け付けているが、すぐに予約でいっぱいになる」と話しています。

日本初となる「完全個室のサウナしかない店舗」も登場しました。神楽坂の街に2020年12月にオープンした「ソロサウナ・チューン」は、入室するとヒーリングミュージックが流れ、落ち着いた空間が広がります。完全個室のサウナの中は足を伸ばせる十分な広さがあります。白樺のアロマ水をサウナストーンに掛ければ、アロマの香りが個室いっぱいに広がります。完全個人用シャワー室も完備されていて、水風呂代わりに使えば温冷交代浴も気軽に楽しむことができます。初めて利用するという女性は「温泉施設ではサウナにもよく入るが、サウナだけというのはなかったので体験しに来た」と話していました。完全個室ということで、男性はもちろん女性からも大人気だということです。

サウナブームについて、日本サウナ・スパ協会は「最近は協会が認定する公式資格の受講が一般の人にも広がっているようだ。去年は例年の17倍もの応募があった」(若林幹夫理事・事務局長)と話しています。協会はまた、新型コロナの影響で個室スタイルのサウナ施設が今後増えていくのではないかと注目しています。

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