自閉症啓発デー 絵画など作品展 長崎県庁で5日まで

自閉症の人たちの絵画などが展示されている作品展=県庁

 国連が定めている「世界自閉症啓発デー」の2日、長崎県庁1階ロビーで当事者らの絵画などの作品展が始まった。5日午前まで。
 自閉症は「常に自分の殻に閉じこもっている」と誤解されやすいが、脳機能の一部障害が原因とされ対人関係が困難だったり、こだわりが強かったりする特徴が見られる。一方で記憶力が抜群に優れ、表現力が豊かなケースもある。
 作品展は県自閉症協会と長崎発達支援親の会「のこのこ」でつくる実行委員会の主催。自閉症の人たちの作品を中心に、それぞれがありのままに自由に表現した絵画など20点を展示している。
 カラフルな大小の円をいくつも描いたり、かわいい独自のキャラクターを並べたり。同協会の内藤貴子事務局長は「創作時にはそれぞれの世界に入り込んで楽しそうに表現する。独創的な作品をぜひ見に来てほしい」と呼び掛けている。
 また同協会やのこのこの活動紹介のパネル、自閉症関連のリーフレット、応援メッセージを書き込む桜の花びらの形をしたカードなどは8日午前まで展示している。

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