中国の彫刻家・呉為山氏 興福寺に隠元禅師の銅像寄贈へ

 興福寺の松尾法道住職は3日、北京の中国美術館館長で著名な彫刻家、呉為山(ごいざん)氏から隠元禅師の銅像が年内に贈られる見通しだと明らかにした。松尾住職は「大変うれしい。日中友好につながる」と話した。
 隠元は1654年に中国から来日。黄檗宗(おうばくしゅう)を開き、煎茶や明朝体文字などを伝えたことで知られ、興福寺を拠点に活動した。同寺によると、銅像は高さ185センチ(台座込み245センチ)。書家で篆刻(てんこく)家の師村妙石氏を介し、寄贈の話が進んだという。
 興福寺は昨年、創建400年を迎え、今年11月に記念の大法要がある。松尾住職は「大法要までには皆さんにお披露目できると思う」と話した。

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