箱根・芦ノ湖 樹齢100年「湖畔の一本桜」見頃に

見頃を迎えた「湖畔の一本桜」=箱根町元箱根の箱根園

 箱根町元箱根のレジャー施設「箱根園」で、樹齢約100年の大島桜「湖畔の一本桜」が見頃を迎えた。例年より開花が早く、今週末まで楽しめる。箱根園は「今年はきれいに咲いたので、ぜひ見に来てほしい」と話している。

 同園によると、芦ノ湖畔に植えられた大島桜は枝張り約22メートル、高さ約12メートル。同園の開業に合わせて5本を寄せ植えしたもので、成長して1本の大樹となった。例年、見頃は4月下旬~大型連休にかけてだが、今年は1週間から10日ほど早く見頃を迎えた。高い位置と低い位置の花の咲く時期がそろい、「ここ5年間で一番きれい」という。

 大島桜が満開を迎えた12日、同園を訪れた人たちは富士山形の花の写真を撮ったり、芝生に座って眺めたりして楽しんだ。静岡県三島市の村上美奈子さん(81)は「大きくて本当にきれい。末広がりに枝が伸びる様子に元気をもらえる」と笑顔だった。

 見物客は昨年、新型コロナウイルスの影響で例年の1割ほどに落ち込んだが、今年は2018年度の7~8割ほどに回復した。担当者は「今年は皆さまに楽しんでいただけてほっとしている」と話している。

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