「クラスで短編映画を製作」でいじめ防ぐ 提唱する神奈川の大学生2人の意図は?

いじめをなくすための政策を議論する曽川さん(右)と堀さん=横浜市

 全国の大学生による政策コンテストで今春、県内の学生2人がいじめを防ぐ施策を提唱し、準決勝進出を果たした。「どうやったら、子どもたちにいじめはいけないと伝えられるか」。実体験を踏まえ、他者を尊重する気持ちを育む授業の展開を提案した。

 コンテストはNPO法人「ドットジェイピー」が主催する「未来自治体全国大会2021」。日本大学新3年の堀千夏さん(20)=横浜市=と、法政大学新2年の曽川隼人さん(19)=川崎市=が提案したのは、小学校での新たな授業の展開だ。

 「一人一人の存在感を重視して補い合うようなプログラムが必要」と考え、クラスで1本の短編映画を製作する授業を立案。脚本から演技、音楽、編集などそれぞれの個性を生かし、「誰一人欠けても成立しない状況が生まれることで、他者を認める気持ちを育んでほしい」と訴えた。このほか、外部講師として地域の人材を活用するための仲介組織設立なども求めた。

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