モリーナが捕手出場2000試合 1球団で達成は史上初

【ナショナルズ6-0カージナルス】@ブッシュ・スタジアム

カージナルスはナショナルズに0対6で敗れ、3連戦を1勝2敗の負け越しで終えたが、名捕手ヤディアー・モリーナがまた1つ、マイルストーンに到達した。モリーナはこの試合が捕手として通算2000試合目の出場。史上6人目の快挙だが、1チームで達成したのは初めてである。先発のアダム・ウェインライトが初球を投じたあと、球場全体がスタンディングオベーションで快挙を祝福した。

モリーナは「正直に言って、ただの数字に過ぎない。僕は勝つためにプレーしているし、数字のためにプレーしようと思ったことはない」と冷静なコメント。節目の一戦で勝利できなかったこともあり、「僕は常にチームを最優先に考えている。今日の試合が異なる結果になればよかったなと思っているよ。もし試合に勝てたら、今日はさらに特別なものになっていただろう」と悔しそうな表情も見せた。

とはいえ、節目の一戦に敗れたからといって、モリーナの大記録の価値が失われるわけではない。この試合も含めて通算277試合で先発バッテリーを組んできたウェインライトは「他の29チームの正捕手に聞いても、自分がヤディアー・モリーナより優れていると自信を持って言える選手はいないだろう。彼は素晴らしい選手だし、間違いなく殿堂入りすると思う」と女房役を絶賛。「彼が僕の捕手で本当によかった」という言葉には、誰よりも多くの試合でモリーナと先発バッテリーを組んできた男だからこその重みがあった。

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