【16日】諫早、佐世保でクラスター 長崎県内4市2町で23人コロナ感染

16日発表の市町別感染者数 (左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況(15日午後7時現在)

 長崎県と長崎、佐世保両市は16日、4市2町で新たに計23人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。諫早市の横尾病院と福祉施設(名称非公表)、佐世保市の長崎国際大で計三つのクラスター(感染者集団)が発生。会見した中田勝己・県福祉保健部長は「感染のスピードが非常に速くなっている。対策を前倒しできるよう準備を進めている」と警戒感を強めた。
 県内で発生したクラスターは計40件となった。横尾病院では、同じ病棟に入院していた50~90代の男性患者5人が感染。全ての入院患者と職員約370人の検査も進める。県によると同病院は外来診療を休止している。
 福祉施設では70代男性入所者の陽性を確認。これまでに感染が分かっていた入所者の接触者で、この施設の感染者は入所者5人と、関連性不明の職員1人を合わせ計6人となった。
 長崎国際大では男子バレーボール部の部員4人と、コーチの20代男性職員1人の陽性が判明した。いずれも佐世保市が15日に感染を公表していた部員の濃厚接触者。同部は11日にマイクロバスなどで県外に遠征していたという。部員の友人で同大の20代学生1人も感染した。
 長崎市の4人は20~50代の男女で、いずれも15日に感染が公表された飲食店従業員の30代女性と接触があった。全員2週間以内の県外移動歴はない。
 一方、十八親和銀行は16日、彼杵支店(東彼東彼杵町)に勤務する職員1人の感染が判明したと発表した。


© 株式会社長崎新聞社