按針ゆかりの地 発展を 愛好者らでつくる「按針インターネット」 平戸の市民団体に親書

「按針インターネット」の藤田共同代表(左)から親書を受ける「HIRAの会」の井上会長=平戸港

 江戸時代、徳川家康に仕え、平戸で死去した英国人ウィリアム・アダムス(日本名・三浦按針(あんじん))の愛好者らでつくる「按針インターネット」が20日、長崎県平戸市を帆船で訪問。按針の追悼行事などに取り組む同市の国際交流団体「HIRAの会」に、「偉業をたたえ、チャレンジ精神を受け継いで按針ゆかりの地の発展を図る」などとする「Ami親書」を贈った。
 同ネットは、按針に関するこれまでの研究で得られた知見や情報を共有し、広く市民に発信しようと2019年末に発足した。今年に入り、按針ゆかりの静岡県から平戸に親書を届ける活動を計画。長崎帆船まつり(16日に中止が決定)に参加するため、静岡県沼津市から長崎市への航海を予定していた帆船「Ami」号(溜光男船長、10トン)の協力を受け、約1カ月航海して平戸に入港した。
 平戸港桟橋での親書贈呈式で同ネットの森良和共同代表が「按針ゆかりの地、平戸と連携を深めたい」とあいさつ。藤田浩一共同代表から親書を受け取った「HIRAの会」の井上隆会長が「3月初めに親書を贈るという提案があり、按針との縁を信じて受け入れた。この出会いがこれからも良いものになるように願う」とお礼を述べた。

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