横浜税関職員、知人女性に調査資料漏らす 「特別な仕事、理解してもらいたかった」

横浜税関

 事件の調査資料を知人女性に漏らしたとして、横浜税関は23日、調査部の40代男性上席官を停職1カ月の懲戒処分にした。上席官は「特別な仕事をしていると理解してもらいたかった」と話しているという。

 同税関によると、上席官は担当する関税法違反事件関係者の免許証やマイナンバーカードなど複数人の個人情報をはじめ、張り込み捜査中の調査員などを自身のスマートフォンで撮影。昨年5月から8月にかけ、計56枚の画像を無料通信アプリLINE(ライン)で知人女性に送っていた。

 今年1月、女性が税関を統括する財務省に投書して発覚。第三者への漏えいは確認されておらず、調査に影響はないという。

 同税関の神例高章総務部長は「税関行政に対する信頼を大きく損なうもので、国民の皆さまと関係者に深くおわびする」と陳謝。上席官の刑事告発を検討しているという。

© 株式会社神奈川新聞社