【23日】新型コロナ感染 長崎県内新たに35人 飲食店でクラスター

23日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況 【22日午後7時現在

 県と長崎、佐世保両市は23日、県内で計35人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。長崎市と佐世保市では、それぞれ飲食店でのクラスター(感染者集団)が発生。県内の累計感染者数は1887人。
 長崎市は15人の感染を発表。船大工町のラウンジ「月下美人」では従業員3人が感染し、22日公表分の2人を含めクラスターとなった。店は21日から休業。市は12~20日に店を利用した人で不安な人は市保健所への連絡を呼び掛けている。この期間の利用客は延べ50~60人程度とみられる。
 佐世保市ではカラオケを提供する飲食店で、60代女性従業員2人と客の70代男性1人の感染を確認。今月中旬以降に店を訪れた客の60~70代男女計3人の感染も既に判明しており、計6人のクラスターとなった。
 店は昼間のみ営業。カラオケではマスクを外していたが、飛沫(ひまつ)を防ぐアクリル板などは設置していなかった。利用客ら関係者10人を検査している。同市でカラオケ関連のクラスターは初めてという。
 対馬市では新たに5人が感染。初発事例の諫早市の80代女性はショートステイの利用前の検査で判明した。
 また県は県外事例として、大村市の30~50代の男性自衛隊員3人と東彼波佐見町の40代男性会社員の感染も発表した。陸上自衛隊西部方面隊によると、22日までに公表された同市の20代男性国家公務員2人を含め、5人はいずれも陸自大村駐屯地の隊員。

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