【22日】長崎県内 新たに45人コロナ感染 県本土の病床確保フェーズ4

22日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況 (21日午後7時現在)

 県と長崎、佐世保両市は22日、新たに計45人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日の感染者の発表が40人を超えるのは、過去最多の60人だった1月9日以来。累計感染者数は1852人。県は同日、県本土(長崎、佐世保県北、県央、県南4医療圏)の専用病床確保のフェーズを「3」から最も高い「4」に引き上げ、188床から335床に拡充するよう対象医療機関に要請した。
 長崎市では21人の感染を確認。このうち陽性者と接触があったのは14人で、残る7人は初発事例だった。
 施設名非公表の介護施設で、これまでに陽性が分かった1人を含め入所者と職員計5人が感染し、クラスター(感染者集団)が発生。入所者約90人と職員約80人について、陰性となった人も検査を継続する。また市立小の関係者1人の感染も分かり、22日は関係する学級を閉鎖した。
 ほかのクラスター関連では、諫早市の横尾病院で入院患者4人が感染し計27人に、同市の福祉施設(施設名非公表)で職員1人の陽性が判明し、計10人となった。新上五島町の50代男性は町内で入院後、重症化の恐れがあるとして、海上自衛隊のヘリなどで長崎市内の指定医療機関に搬送された。県内離島の感染者の県本土搬送は5例目。
 佐世保市は8人の感染を発表。市教育委員会の50代女性職員は、19日に陽性が判明した40代女性会社員の濃厚接触者。せきの症状が出て医療機関を受診し感染が分かった。市教委は今回感染が判明した人の中に学校関係者が含まれているとして、22、23両日は市立学校1校を臨時休校とした。
 また県は県外の事例として、大村市の20代男性国家公務員が県外での検査で陽性が判明したと発表した。


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