本校では、「誰一人取り残さない」を合言葉に、コロナ禍においてもいち早く教育の情報化に取り組んできた。昨年3月の全国一斉休校期間にはオンラインホームルームを実施し、5月にはリモート型講義の試験運用など、全ての生徒・教員がつながり続けながら、学びを止めないための取り組みを行った。その結果、現在は「県立学校BYOD導入モデル実証研究」として、各教科の授業はもとより、クラス活動や課外活動の中でも積極的にオンラインを活用している。放課後になると、生徒が主体的にオンライン・ミーティングを実施する姿が日常化しており、コロナ時代の新しい教育様式の一つとしてオンライン活用が定着している。
また、これまで国内外で実施してきた探究フィールドワークについても「誰一人取り残さない」学びの実現として、オンラインを活用した取り組みを実践してきた。例えば、オックスフォード大学卒業生や宮崎大学留学生との英語ディスカッション、フィリピン・イフガオ州(世界農業遺産地域)との交流活動など、昨年度は直接現地まで足を運ぶことはできなかったものの、オンラインを活用した新しい教育様式として実施することができた。
地域(ローカル・リアル)が持つ価値と、国際(グローバル・オンライン)が持つ可能性を掛け合わせたハイブリッド型による「誰一人取り残さない」学びの実現に向けて、五ケ瀬から挑戦を続けていきたい。
(県教育政策課指導主事・上水陽一)