パドレス・タティスにサイン盗み見疑惑 被弾したバウアーとツイッターでやり合う

バウアーから本塁打を放ち喜ぶタティス(右)だったが…(ロイター=USA TODAY)

米スポーツ専門局ESPN(電子版)など複数のメディアが25日(日本時間26日)にパドレスのフェルナンド・タティス外野手(22)の〝サイン盗み見〟疑惑を一斉に報じた。タティスは24日(日本時間25日)の敵地ドジャース戦で先発のトレバー・バウアー投手(30)から6回にこの試合で2本目の本塁打を放った。直前に捕手のサインをのぞいていると見える映像が出回り2人がツイッターでやり合う合う展開になっているのだ。

拡散された映像によるとタティスは本塁打を放つ直前、捕手をチラ見し、外角の難しい変化球を踏み込んで左中間に叩き込んでいる。この映像を見たバウアーは自身のツイッターに「どんな球が来るか知りたいなら、タティスよ次回は直接オヤジに聞いてこい。お前は俺が怖がっていないことを知っている」と投稿。これに対してタティスはバウアーの顔をした子供を抱いている写真にスペイン語で「やさしい息子だ」とキャプションをつけて応戦した。

タティスは初回にもバウアーから先頭打者本塁打を放っているが、この時は一塁を回ったときに右目をふさぐパフォーマンで挑発。このポーズはバウアーがパドレスとのオープン戦で右目をつぶって投げたことをやり返したと思われる。

23日(同24日)の試合ではクレイトン・カーショー投手(33)から2発放ったタティス。データ会社のイライアス・スポーツ・ビューローによると2試合連続でサイ・ヤング賞投手からマルチ本塁打を放った初の選手だという。〝サインチラ見〟が事実なら、この偉業が色あせる。

パドレスとドジャースはナ・リーグ西地区のライバル。今後、タティスとバウアーはレギュラーシーズン、ポストシーズンで何度も対決するだろう。2人の遺恨が戦いをさらに熱くするのは確実。目が離せない。

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