「直江津D51レールパーク」29日オープン 「鉄道のまち」機関車で活気 乗車体験やグッズ販売

 えちごトキめき鉄道(上越市東町、鳥塚亮社長)は29日、直江津駅に隣接する直江津運転センターに「直江津D51(デゴイチ)レールパーク」をオープンする。26日に報道機関向けの内覧会を開き、その全貌を披露した。

 同レールパークは、蒸気機関車(SL)の乗車体験をはじめ幅広い世代が楽しめる企画が盛りだくさんの鉄道テーマパーク。

 SLは観光庁の事業採択を受けて導入した「D51―827(通称デゴイチ)」で、大型コンプレッサーにより圧縮空気方式で動くよう改造。客車用に改装した緩急車(かつての貨物列車の車掌車)を連結し、直江津駅自由通路付近までの約250メートル間を走行する。運転は1日4回、定員制。

SLの乗車体験では、直江津駅手前までの約250メートル間を走行する

 扇形車庫には、JR西日本から購入した413系車両のうち1両を展示。旧国鉄時代の昭和30年代に製造されたもので、車体をピンク系とベージュ系の2色に塗り直して当時の急行色車両を再現。車内には同社グッズのショップをオープンし、トキ鉄カレーや線路の石の缶詰など各種商品を販売する。

JR西日本から購入した413系車両を旧国鉄時代の急行色に塗り直し、扇形車庫に展示
413系車両内では、トキ鉄グッズの専門ショップをオープンする

 この他、「エンジョイ☆コーナー」として線路の石の製作ワークショップや、ミニゲームなどが楽しめるブースを設ける。

 同レールパークの園長を務める春田啓郎営業部長は「直江津は、新潟県で最初に鉄道ができたまち。(同レールパークを機に)上越市に大勢の人にいらしていただき、活気をつくってほしい。小さい頃の思い出はずっと残るので、お子さんにも楽しんでもらえれば」と話した。

 営業日は12月上旬までの主に土日・祝日。時間は午前9時45分から午後5時まで。29日から5月5日までは事前の同社ネット予約による定員制。

 入場料は一般料金で大人1000円、子ども700円。シーズンパスポートは大人4000円、子ども2000円。

 会場に駐車場はなく、公共交通機関または近隣の有料駐車場の利用を呼び掛けている。

◇GW期間中2イベント

 えちごトキめき鉄道は、ゴールデンウイーク期間中に二つのイベントを行う。

 29日午前10時から午後5時まで、直江津駅自由通路あすか通りで「あすかマルシェGWスペシャル」を実施。トキ鉄グッズや食品、クラフト小物などを販売する。地元企業・団体を含む12団体が出店予定。

 5月5日午前10時から午後5時まで、直江津D51レールパークで「走れ!ローカル線 鉄道まつりin直江津」を開く。入場には同レールパークの入場料、事前予約が必要。

 北越急行(南魚沼市)、しなの鉄道(長野県)、いすみ鉄道(千葉県)など8社が出店し、ローカル線グッズ販売などを行う。旅鉄タレントの木村裕子さんによるミニステージやサイン会もある。

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