大谷の“魔球”をMLB公式サイトが絶賛「最も空振り率の高い球種」

スプリットはMLBで最も三振率が高い(ロイター=USA TODAY)

米大リーグ(MLB)公式サイトは29日(日本時間30日)に「打てない球が帰ってきた、しかも以前よりも打ちにくくなって」と、エンゼルスの大谷翔平投手(26)の投げるスプリットを大絶賛した。

記事は「覚えているだろう、2018年に55球中、打者が打てたのは2球のみ。三振を35も奪ったあのスプリットを。2021年はスプリットで終わった20打席中、安打は0で18三振も奪っている」の書き出しで始まる。4日(同5日)のホワイトソックス戦でのガルシアの二ゴロ、アブレイユの四球以外は三振だったと紹介し、「目を疑うかもしれないが、本当だ。ただ打たせないだけでなく大谷のスプリットに打者の90%が三振しているんだ。そんなのクレージー」と驚く。

同サイトによれば、大谷のスプリットは29日時点のMLBで最も三振率の高い球種(最低20打席)で、実に90%(20打席中18三振)。2位のレイズのグラスノーのカーブ68%(37打席中25三振)を大きく上回る。

18三振中15三振が空振りだが、大谷が今季投げた23球のスプリットに対し、バットは17回空を切っており、空振り率は74%。「大谷のスプリットはMLBにおいて、最も空振り率の高い球種だ」とした。

フォーシームと同じフォームで投げるスプリットだが、その落差は20インチ(約50・8センチ)あるというから完全な魔球だ。同時に球速差も対応を難しくする。「大谷のフォーシームは100マイル(約161キロ)、変化球でも90マイル(約145キロ)以上だ。その違いを見分けなきゃならない打者の気持ちになるといい。19打席で18三振は簡単に理解できる。むしろなぜ19三振ではないのか」

大谷のスプリットとフォーシームを組み合わせることで無敵だ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社