箱根湿生花園、幻の花「ヒマラヤの青いケシ」見頃 コロナで2年ぶり展示 暖春で規模は縮小

見頃を迎えた「幻の花」と言われるヒマラヤの青いケシ=6日、箱根町仙石原

 箱根湿生花園(箱根町仙石原)で、幻の花と知られる「ヒマラヤの青いケシ」が見頃を迎えている。今年は暖春で栽培が難しく、例年より規模を縮小した約30株が展示場に並んだ。見頃は5月中旬ごろまで。

 同園によると、青いケシはブータンやネパールなどヒマラヤの高山地帯原産で、標高3千メートル以上の冷涼な気候で育つ。同園では北海道で栽培された苗を入手し、現地を思わせる岩場を模した会場で展示している。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い休業したため、2年ぶりの展示となる。

 ケシ目当てに同園へ訪れた女性(72)は「開花を楽しみにしていた。何度見ても感動するし、元気をもらえた」と時間をかけて眺めていた。同園担当者は「株数は少ないながらも、きれいな空色が特徴的。楽しんでもらえたら」と話す。

 午前9時~午後5時(入園は同4時半まで)。入場料は大人700円、小学生400円。問い合わせは、同園電話0460(84)7293。

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