マイナーでリハビリ中のマイコラスが6回無失点 2ランも放つ

右肩の故障により開幕から故障者リスト入りしているマイルズ・マイコラス(カージナルス)だが、どうやら戦列復帰の準備が整ったようだ。マイコラスは5月上旬からAAA級メンフィスでのリハビリ登板を開始しており、日本時間5月17日に今季3度目の先発。6回80球(ストライク57球)を投げて被安打4、奪三振3、与四球1、失点0の好投を見せただけでなく、1号2ランも放つ大活躍だった。早ければ日本時間5月22日から始まるカブスとの3連戦で戦列復帰する可能性がある。

現在32歳のマイコラスは2017年12月に2年1550万ドルでカージナルスと契約。メジャー復帰1年目の2018年は200.2イニングを投げて18勝4敗、防御率2.83と素晴らしい活躍を見せ、カージナルスは翌2019年2月に2020年から始まる4年6800万ドルの大型契約をマイコラスに与えた。ところが、2019年は9勝14敗、防御率4.16と成績が悪化し、4年契約がスタートした昨季は右前腕の故障により全休。今季も右肩の状態が思わしくなく、開幕から故障者リスト入りしている。

AAA級メンフィスでのリハビリ登板は、1試合目が3回途中57球5安打2失点、2試合目が4回69球5安打3失点と徐々に球数を増やしていき、3試合目の今日は6回80球4安打無失点の快投。マイナーでの登板とはいえ、対戦相手(ブリュワーズ傘下AAA級ナッシュビル)のラインナップにはクリスチャン・イェリッチ、ケストン・ヒウラ、ディー・ストレンジ・ゴードンといった実力者たちが名を連ねており、戦列復帰に向けての最終テストとして十分な結果を残したと言えるだろう。

カージナルスのマイク・シルト監督は「彼は今日、複数のことについて興奮しているんじゃないかな。そのリストの最上位に来るのはたぶん2ラン本塁打だと思う」とコメント。カージナルスはマイコラスに3~4試合のリハビリ登板の機会を与えることを予定していたが、今回の結果を見る限り、次回登板はマイナーではなく、メジャーのマウンドに上がることになりそうだ。

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