上肢のコンディション不良で出場選手登録を抹消中の中日・大野雄大投手(32)が全開宣言だ。
17日のバンテリンドームでの先発陣の投手練習に参加。マウンドから直球や変化球も交えて投球を行い「何の違和感もなく腕を思いっ切り振れた。良い状態だと思う」と万全の状態を強調した。
9日に抹消されたが「体に違和感があったので休んだ。いつもと違う張りを感じたので。無理をして大きいけがにつながって1、2か月も離脱してはいけないと思ったので、自分の判断で」と説明した。
21日からの巨人3連戦(バンテリン)で初戦を任される可能性が濃厚だが「いつでも投げられる状態。(最短)登録が水曜日(19日)以降なのでどこかで投げる。そこに向けて準備をしっかりやっていきたい」と意気込んでいる。
17日現在、チーム防御率は2・92と12球団トップを誇るが、打線は12球団で唯一、得点圏打率は2割を切り、打率2割2分9厘はリーグワーストと低迷。このチームの現況についてエース左腕は「僕に聞かれても打者のことは言えませんから。まあ投手は続けてやっていくだけなので、ほんまに。先発も、中継ぎもいかに我慢してやっていくかが大事。しんどいけど、実際のチーム状況はそうなので。それが全てだと思う」と言葉を選んだ。
今後も投手陣にとっては試練が続きそうだが「これで強くなっていくんじゃないですかね、投手は。なかなかしんどい投球が続いているけど、これが普通というのは良くないけど、これが自分たちのやるべきことだというのが、ずっとできていける、いい機会では。(打線とは)まあ、そのうち噛み合うでしょう」と前向きに話した。
中日にとってエース・大野雄の復帰登板にメドがついたのはプラスだが、一刻も早く投打の歯車を噛み合わせたいところだ。