諫早市でワクチン集団接種開始 トラスタ長崎 「3密」回避の動線確保

集団接種会場で受け付けを待つ高齢者ら=諫早市宇都町、トランスコスモススタジアム長崎

 長崎県諫早市の新型コロナウイルスワクチン集団接種が17日、トランスコスモススタジアム長崎で始まり、360人が1回目の接種を済ませた。市は既に75歳以上の市内対象者全員(約2万1千人)に接種券を発送した。
 市は広い駐車場や屋内スペースがあり、「3密」回避の動線を確保できるなどとして、同スタジアムを集団接種会場に選定した。予診、接種、経過観察など目的別に複数の部屋を使用。医師2人を含む医療関係者10人、会場スタッフ24人が対応した。
 接種を終えた山崎昭義さん(85)は「初日に予約したのは一日も早く安心したかったから。県外にいる子どもに、もう1年半会えていない。早くみんなが接種を終え、旅行できる世の中になってほしい」と話した。
 同スタジアムでの集団接種はサッカーの試合などがない平日を基本とし、1日当たりの接種人数を増やすため態勢を拡充する方針。試合などで使えない場合は市健康福祉センターなども活用する。今後、65歳以上75歳未満に接種券を発送。高齢者以外には「8月中には接種できるような態勢をつくりたい」としている。


© 株式会社長崎新聞社