「今季の前田はどうしてしまったんだ?」マエケンの復活を地元紙が願う

不振の前田(ロイター=USA TODAY)

ツインズの地元紙スター・トリビューン(電子版)は17日(日本時間18日)に前田健太投手(33)の復活がチーム上昇のカギとする記事を掲載した。2019年からア・リーグ中地区を2連覇中だが16日(同17日)の時点で今季は13勝25敗、メジャー最低勝率の3割4分2厘と絶不調だ。

「今季のツインズの前田健太投手はどうしてしまったんだ?」との見出しで今季の前田の投球を分析。昨年6勝1敗、防御率2・70でア・リーグのサイ・ヤング賞投票2位になり、今季の開幕投手を務めたエースの不振に首をひねった。

今季の前田は8試合に先発し2勝2敗、防御率5・26。16日の本拠地アスレチックス戦は5回途中5失点でKOされ、自身に勝敗は付かなかったが、チームは6―7で敗れた。

同電子版は「ツインズの残念すぎる成績にはブルペンケガ人やいいところで打てない打者にもあるが、期待していた前田健太の投球がこんなにひどくなければもっとチャンスがあるはず」と苦言を呈した。昨年、前田が登板するとチームは8勝3敗だったが、今季は2勝6敗だ。

米大リーグ公式サイトによると9イニングあたりの三振率は昨年の10・8に対し、今年は約7・88で、同四球率は1・35から2・39に悪化。特に顕著なのはWHIP(1インニングに出す走者数)で0・75から1・57と倍増だ。被打率も1割6分8厘から3割1分4厘とほぼ倍と打ち込まれている。

同電子版は不振の原因を「16日に明かした股関節痛によるものかもしれない」とするも「前田の苦戦が、(ツインズに)特大なインパクトを与えている。もし仮に前田の勝敗が6勝2敗なら、ツインズは17勝21敗で、少し調子を戻せば、勝率5割を超えられるところにいるのに」とバッサリ。マエケンの復活はいつになるか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社