【新型コロナ】神奈川・海老名でワクチン「打ち手」研修 歯科医が鴨肉に注射針

鴨肉を使ってワクチン接種の練習をする歯科医師(右)=海老名市医療センター

 新型コロナウイルスのワクチン接種の担い手を増やそうと、神奈川県海老名市歯科医師会は17日夜、同市さつき町の市医療センターで、歯科医らを対象にした研修を実施した。市医師会が講師役を務め、歯科医約60人が参加した。

 市は7月中に高齢者への接種を完了するとした政府方針を受けて、接種スケジュールを前倒しした。このため、接種を担う人員の確保が急務となっている。市が歯科医師会と医師会に研修の実施を呼び掛けていた。

 市の当初の想定では、1日最大900人への接種を予定していたが、スケジュールの前倒しで同1300~1400人への接種が必要となった。

 研修では、医師会の髙橋裕一郎会長、山田博之副会長が肩の筋肉に打つ新型コロナのワクチン接種について説明。脂肪などが人に近いという鴨肉を用意して、約60人が実際に接種を体験するなどした。医師会の髙橋会長は「針を垂直に根元まで刺すように」などとアドバイスした。

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