4連勝も“蚊帳の外”  ソフトバンク・バレンティンに復活の兆しは?

チャンスに凡退し悔しがるバレンティン

再び勢いが出てきた。ソフトバンクが19日の西武戦(メットライフ)に6―5で快勝。引き分けを挟んでの4連勝で貯金を6とした。

同点の9回に一死三塁のチャンスを作ると、代打・長谷川の浅い左飛で三塁走者・牧原が本塁突入。快足を生かして執念で決勝点をもぎとった。一時は6カード連続で勝ち越しがなく苦しんできたが、主力を故障で欠きながらも首位・楽天をゲーム差なしで追走している。

さらに勢いに乗るために待たれるのが…。今カードから一軍昇格したウラディミール・バレンティン外野手(36)の一発だ。前日は詰まりながらも2点タイムリーを放ったが、ここまでの9打席でヒットはその1本のみ。この日は第1打席で無死一、二塁で併殺打。2打席目に空振り三振に倒れると、3、4打席もチャンスで遊ゴロ、空振り三振と振るわなかった。

現状の状態に関しては首脳陣も悪いとは見ていない。「打撃練習を見ていて状態的にはすごくいい。ゲームになると相手がいるから合わないとかはあるが、スイング自体はしっかりしている。自分のポイントまで持ってきて振っている感じはある」(立花打撃コーチ)。ファームでも打撃好調で「昨季より状態はいいし、相手投手からしたら一発のある打者が打線に入ってくると嫌なもの」(チーム関係者)と期待されていたが――。

昨季は打率1割6分8厘、9本塁打と苦しんだ。どうしても結果が欲しい中で、きっかけをつかみ当たりを取り戻せるか。

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