大谷に抜かれそう… 12球団ワースト本塁打の中日が笑えない事態

貧打に頭を悩ます与田監督。大谷一人に負けたらシャレにならない

中日がエンゼルス・大谷翔平投手(26)の動向にピリピリしている。一体どういうことか。気にしているのは大谷の本塁打数だ。18日(日本時間19日)のインディアンス戦で両リーグ単独トップの14号ソロを放った大谷はこれで3試合連続本塁打となり、このままのペースを維持すれば、シーズンを通じて55本に達する計算だ。

驚異的な勢いで大谷が本塁打を打ちまくっている一方で、19日現在、中日は42試合を消化してチーム本塁打が12球団ワーストのわずか17本。セ・リーグのチーム本塁打を見ても首位の阪神は45本で、同2位の巨人は53本で実に3倍以上もの開きがある。

ここまで大谷は155打数で14本塁打を放っているが、中日の全野手の打数は1297。それだけにチーム関係者は「正直、大谷一人の本塁打が、これだけ野手がいるのにウチのチーム本塁打を上回るようなことになったら恥ずかしい。何としても大谷に抜かれないように意地を見せてほしい」と訴える。

さらに中日のチーム本塁打のうち外国人のビシエドの5本、A・マルティネスの1本を除くと11本となることで、別の関係者は「日本人野手だけに限れば、既に大谷に抜かれてしまっている。野手陣は本当に情けないよ」とボヤいている。

チーム本塁打だけでなく、チーム打率もリーグワーストの2割3分2厘、得点圏打率も2割を切る体たらくで、OBの間からも球団史上最悪レベルの打撃不振とさえ指摘されるほどだ。

投手陣はチーム防御率2・88と12球団トップを誇るだけに、野手陣は「大谷に負けるな!」を合言葉にして奮起した方が良さそうだ。

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