100年咲く桜に敬意 東北電力G 従業員が「お礼肥え」

 今年で70周年を迎える東北電力グループの従業員約20人が19日、上越市の高田城址公園で、花を咲かせた後の桜の木に肥料を与える「お礼肥え」を行った。

桜の根があると思われる場所に穴を開け、「お礼肥え」を与える参加者

 会社創設70周年を記念し、地域貢献活動をしたいと市に申し出たもの。同日は約20人が参加した。東北電力ネットワーク上越電力センター(上越市大町2)の堀越和宏所長は「高田城址公園の桜は100年の歴史がある。われわれも100周年に向け、地域と歩み続けたい。日頃の地域への感謝を込めて取り組もう」と述べた。

 市の担当者や環境市民団体「エコ・グリーン」の鈴木敏男代表が肥料の与え方を指導。参加者はテニスコート周辺の約60本の桜の根付近に穴を開け、一つの穴当たり約100グラムのお礼肥えを与えた。

桜の木の根は地上の枝と同じ長さがあるといわれる

 お礼肥えは「桜守」と呼ばれる2人の職員が中心になり、5月以降公園内の約2200本の桜全てに与えている。鈴木代表は「ごく限られた人数で行っているので、企業の協力はありがたい」と話していた。

 26日には2度目を行う予定で、グループ企業8社から約20人が参加する。

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