横瀬理事長退任へ 9期18年務める 長崎平和推進協会

横瀬昭幸氏

 長崎平和推進協会は20日、長崎市内で理事会を開き、横瀬昭幸理事長(82)の理事辞任を承認した。理事長職は6月4日の評議員会をもって任期満了の退任となる。後任は、評議員会で選出する新理事の互選で決まる。横瀬氏は9期18年にわたって理事長を務めた。
 横瀬氏は長崎市出身、久留米大医学部卒。1984年に長崎平和推進協会の理事となり、97年に副理事長就任。2003年から理事長を務めた。平和意識を高めるための取り組みを進める団体・個人への助成事業や、平和案内人の育成、派遣などに尽力した。
 横瀬氏は取材に対し、退任理由について「年齢もあって体力が落ちてきた。後進に道を譲りたい」と説明。その上で「核兵器廃絶と恒久平和の実現のために、これからは若い人たちが交流したり話し合ったりして土台を築いてほしい」と期待を語った。
 また理事会では、23人だった理事を11人に減らすことを承認した。市から効率的な運営を求められ、3年ほど前から検討を進めていた。評議員会を経て正式決定する。

© 株式会社長崎新聞社