佐世保市議会 新議長に田中氏 副議長は永安氏選出

 佐世保市議会(定数33、欠員1)は21日、臨時会を開き、正副議長の辞任に伴う選挙で、議長に田中稔氏(68)=6期目=、副議長に永安健次氏(50)=3期目=を選出した。ともに自民党市民会議所属。
 正副議長は2年交代が慣例。議長選の結果は、田中氏26票、小田徳顕氏(共産)1票、無効4票。副議長選は永安氏29票、小田氏1票、無効1票だった。
 田中氏は1999年に初当選し、副議長などを歴任。永安氏は2011年に初当選し、企業経済委員長などを務めた。
 田中氏は記者会見で「コロナ禍でたくさんの課題を抱えている。スピード感を持って取り組む」と決意。議員の山下廣大氏が保健所への調査協力を拒否した問題について「公職(の立場)としてはいかがなものかということは彼と話をした。彼も反省している」と述べた。
 監査委員には、山口裕二氏(自民)、古家勉氏(市民ク)を選任。常任、議会運営両委員会の構成と各正副委員長も決まった。
 山下氏は自らの問題の責任を取る形で自民会派を脱会し、一人会派「市政会」を結成。保健所を所管する文教厚生委員長の内定を辞退し、同委員長には林健二氏(自民)が就いた。
 会派構成の変更に伴い、議会運営委の委員も一部交代。林氏と湊浩二郎氏(同)が抜け、久保葉人氏(同)と宮田京子氏(歩みの会)が入った。田中氏は議長就任に伴い、基地対策特別委員長を辞任し、後任に大村哲史氏(自民)が選ばれた。

© 株式会社長崎新聞社