レイズが正遊撃手・アダメスをトレード プロスペクト昇格へ

日本時間5月22日、レイズはウィリー・アダメスとトレバー・リチャーズの2選手をブリュワーズへ放出し、J・P・ファイアーアーゼンとドリュー・ラスムッセンの2選手を獲得するトレードが成立したことを発表した。レイズはAAA級ダーラムで3人のプロスペクト遊撃手(ワンダー・フランコ、テイラー・ウォールズ、ビダル・ブルハーン)がプレーしているが、アダメスの放出に伴い、まずはウォールズがメジャーに呼ばれるようだ。

有望株が控えていることもあり、レイズが遅かれ早かれアダメスを放出することは予想されていたが、エリック・ニアンダーGMが「ウィリーよりも優れた人間を生み出すことはできない。だから今回のトレードの決断は非常に難しかった」と語ったように、決して簡単な決断ではなかったようだ。

アダメスは2014年7月の三角トレードでタイガースから加入。2018年にメジャーデビューし、2019年に20本塁打を放った打撃力、3年連続でプラスの守備防御点をマークしている守備力だけでなく、ムードメーカーとしてもチームに貢献してきた。アダメス自身は今回のトレードについて「いろんな感情がある。悲しいけれど、楽しみでもある」と語っている。

メジャー昇格が決定的となっているウォールズは今季AAA級で14試合に出場して打率.327、2本塁打、10打点、2盗塁、OPS.958の好成績をマーク。しかし、アダメスの放出によって球界最高の有望株であるフランコのメジャー昇格が近付いたのは間違いない。フランコは今季AAA級で15試合に出場して打率.281、3本塁打、10打点、1盗塁、OPS.844をマークしている。

アダメスは今季41試合に出場して打率.197、5本塁打、15打点、1盗塁、OPS.625を記録。アダメスとともにブリュワーズへ移籍するロジャースは今季6試合に登板している(防御率4.50)。一方、レイズが獲得する2選手はともにブリュワーズのブルペンの一角を担っていたリリーフ右腕である(ファイアーアーゼンは21試合で防御率3.26、ラスムッセンは15試合で防御率4.24)。

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