新品種のバラ、名前のゆかりの地に 横須賀

バラの新品種「ウィリアム・アダムス」

 JR横須賀駅近くのヴェルニー公園に、三浦按針の英国名にちなんで命名したバラの新品種「ウィリアム・アダムス」がお目見えした。

 熊本県の園芸家が2種を交配して作って昨年末に登録され、真っ赤な花びらが映える。逸見地区の活性化を目指す市民グループ「コロボックルの会」が、会長(73)の知人でバラの命名者から40本を購入し、5本を横須賀市に寄贈した。按針が暮らしていた逸見近くの同公園に植えられることになった。

 同会は、按針が日本初の洋式帆船を建造した静岡県伊東市や、按針が漂着した大分県臼杵市など按針ゆかりの地にもバラを贈った。会長は「春は見頃を終えたが、秋にはぜひバラを観賞して国際貿易の礎を築いた按針をしのんでほしい」と話している。

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