久々に発せられる肉声は力強く、活気があった。右肩の不調などで出遅れていたソフトバンク・東浜巨投手(30)が24日、ペイペイドームでの投手指名練習後に取材に応じ、今季初登板となる26日の交流戦開幕カード・中日戦(バンテリン)への意気込みなどを語った。
「やっと戻ってこられた。ここからがスタート」。真っすぐ前を向いて、率直な心境を明かした。高ぶる思いが言葉にあふれた。「後先考えず、初回から、1球目から、飛ばしていきたいです」。時折、柔和な笑みを浮かべ、一軍マウンドが待ちきれない様子だった。
戦場に戻ってきた右腕は「ここから離脱せずに(シーズン)最後まで投げ抜きたい。そのためには結果が伴わないといけない。目の前の試合が大事で、一つもムダにはできないと思っています」と所信表明。東浜の帰還は、鷹のVロードを明るく照らすスイッチだ。安定しているとは言い難い先発陣にあって、クールな右腕が静かに燃えている。