和やかに作業 交流楽しむ 上越市牧区棚広の棚田 社会人、学生ら30人 ボランティアが田植え 

 牧区棚広の棚田で23日、ボランティアによる田植え作業が行われた。県の「棚田みらい応援団」に参加する社会人や学生、上越市が派遣する「中山間地域支え隊」のメンバーら合わせて約30人のボランティアが集まり、地域住民と共に苗を植えた。

 同区の棚広集会所に集合した後、棚田に移動して作業開始。手作業の他、乗用田植え機を使うボランティアもおり、地域住民と交流しながら田植えに励む姿が目立った。

田植え機を運転するボランティアの学生(中央)

 新潟経営大(加茂市)3年の内藤裕資さん(21)は「田植え機での作業は、田んぼがぬかるんでいるので、なかなか真っすぐ進まなくて難しかったが、楽しくて良い経験になった」と声を弾ませていた。

 中山間地域支え隊として参加したダイナムの小山美和さん(49)は「社会貢献、地域への恩返しとしてはもちろん、地域の方々との交流が楽しみで今回も参加した」と笑みを浮かべた。

ボランティアが地域住民と触れ合いながら、田植え作業を行った

 棚広地区の町内会長などを務める羽深栄一さん(72)は、「こうして多くの、さまざまな年代の方に来ていただいてありがたい。私たちの活力にもなる。かけがえのないこと」と感謝していた。

集まったボランティアは社会人や学生ら約30人。企業では直江津産業、ダイナム、日本航空などから参加があった

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