元日弁連会長の宇都宮健児弁護士(74)が今月5日にオンライン署名サイト「Change.org」で呼びかけた東京五輪・パラリンピックの中止を求める署名が25日、38万7000筆を超えた。チェンジ・ドット・オーグは、2012年に日本語版が開設されて以来、最多となる賛同数を更新したと発表した。
宇都宮氏は「人々の命と暮らしを守るために、東京五輪の開催中止を求めます」と署名集めを開始。すぐさま反響を呼び、14日には35万筆の署名を持って、東京都の小池百合子知事宛てに中間報告と開催中止を求める要望書を提出。21日は橋本聖子組織委員会会長宛てに同書を提出していた。
チェンジ・ドット・オーグによると、これまでの最多賛同数は森友学園を巡る公文書改ざんで、自死した赤木俊夫さんの妻・雅子さんが立ち上げた「第三者委員会を立ち上げ、公正中立な調査の実施」を求める署名で、38万6792筆(25日夕段階、現在も署名集め中)だった。
また「東京高検・検事長黒川弘務氏の違法な定年延長に抗議し、辞職を求めます」(黒川氏の辞職に伴い署名集めは終了)が35万878筆で、続いていた。
宇都宮氏は五輪中止が決定するまで、署名集めを続けるとしている。日本語のほか、英語、フランス語、ドイツ語にも翻訳され、世界130か国以上から賛同が集まっており、さらに署名を集めることになりそうだ。