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日本に初めて茶の栽培と喫茶法が伝わった長崎県平戸市木引町の千光寺(田中宗寛住職)で24日、献茶式があり、県北地区の生産者が一番茶を奉納し製造が無事に終了したことを報告した。
同寺などによると、日本臨済禅宗の祖、栄西禅師が1191年、中国での修行を終え、平戸に帰着。持ち帰った茶の種を同寺近くの畑(日本最初の茶畑「冨春園(ふしゅんえん)」)に植え、住民らに栽培と喫茶の要領を伝えたとされる。
県北の茶生産者でつくる「ながさきグリ茶研究会」(寶持雅祥(ほうもつまさよし)会長、5人)主催の式には関係者約20人が出席。県北産の蒸し製玉緑茶や、冨春園で摘んだ茶葉で使った釜いり製玉緑茶などを奉納。田中住職の読経の後、全員で試飲した。寶持会長は「新型コロナウイルスの影響が続く中、多くの関係者の協力で今年も献茶ができたことに感謝したい」とあいさつした。
同研究会によると、今年は茶摘みの時期が早まったが、収量は例年並み。天候に恵まれ、高品質の茶ができているという。グリ茶は玉緑茶の別名。