石浦(上越市出身)パラ競泳代表に オリパラ上越出身第1号 市役所に祝福の懸垂幕

 東京パラリンピックの代表を争うジャパンパラ水泳競技大会が23日まで横浜市で行われ、上越市出身の石浦智美選手(33、伊藤忠丸紅鉄鋼)が視覚障害S11クラス女子50メートル自由形で派遣基準記録を突破し、日本代表に内定した。東京オリンピック・パラリンピックの上越出身者内定第1号となり、同市は24日、祝福の懸垂幕を市役所に掲出した。

 同選手は予選で31秒20、決勝で31秒28と、いずれも派遣基準記録(31秒33)を突破し、4度目のパラリンピック挑戦でうれしい初代表の座をつかんだ。

石浦智美選手(伊藤忠丸紅鉄鋼提供)

 3歳から上越市内のスイミングクラブで水泳を始め、10歳から本格的に競技を開始。北諏訪小を卒業後、新潟盲学校中学部から筑波大附属視覚特別支援学校高等部普通科、恵泉女学園大人文学部英語コミュニケーション学科を卒業した。仕事と水泳に打ち込んでいる。

 日本パラ水泳連盟を通じ、「これまで何度も選考会に出場し、悔しい思いをしてきました。推薦決定選手として内定をいただき、大変うれしく思っております。パラリンピックでは専門の50メートル自由形にて金メダル獲得、世界新記録を目標にしています。大会開催となった際は、最高のパフォーマンスができるよう、支えてくださった方々に結果で感謝の気持ちが伝えられるよう、残り3か月しっかり準備をしてまいります。応援お願いいたします」とコメントした。

 村山秀幸市長は「石浦選手の出場内定を、上越市民を代表して心よりお祝い申し上げます。上越市にお住まいの頃から水泳競技を続けてこられた日々の努力の積み重ねが、出場内定に結び付いたものと思います。さまざまな環境の変化を乗り越えて頑張っておられる姿は、私たち市民の大きな励みになるものです。大いに活躍されることを期待しております」と祝福のコメントを寄せた。

市役所南側の壁面に掲出された祝福の懸垂幕

 懸垂幕は縦9・1メートル、横60センチで、市役所木田庁舎南側に掲出されている。市オリンピック・パラリンピック推進室では、8月27日に行われる同種目のパブリックビューイングを計画したいとしている。

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