韓国の東京五輪ボイコット機運高まる? 大会公式HPの表記変更要求拒否に反発

開催か、中止か

今夏に開催される東京五輪を韓国がボイコットする可能性が高まる大きな動きが出てきた。

韓国の与党「共に民主党」の実力者で次期大統領候補になっている丁世均(チョン・セギュン)前首相(70)が26日、東京五輪の公式ホームページ(HP)上における竹島(韓国名・独島)の表記問題で、日本政府が削除に応じなければ東京五輪をボイコットする方針を表明した。

韓国紙「ソウル経済」などが一斉に報じたところによると、丁前首相は自身の公式SNS上で「日本の五輪地図に表記した独島を削除しなさい」と題して声明を掲載した。25日に韓国外務省からの竹島の削除要請に対して日本政府は修正を拒否。これに対して丁前首相は「独島削除を最後まで拒否した場合、東京五輪の不参加など韓国政府が取り得るあらゆる手段を総動員しなければならない」と主張。日本政府が削除に応じなければ、東京五輪をボイコットする方針を明言した。

続けて「日本は帝国主義の侵略における暗い過去から果敢に立ち上がらなければならない。21世紀の北東アジアの平和と繁栄、ひいては世界の平和に向けた日本の決断を期待している。独島は不可逆的に大韓民国の領土だ」と強く主張した。

今回の発言が持つ意味は計り知れないほど大きい。丁前首相は与党のナンバー2の大物で、次期大統領選では筆頭候補ともくされている。その声明は韓国政府の方針に等しく、韓国の東京五輪ボイコットがいよいよ現実味を帯びてきた。

一度拒否した削除要請に日本政府が今後応じる可能性は低く、東京五輪が開催されれば北朝鮮に続き韓国も不在となる大会となりそうだ。

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